ステータス: 🟢 現役 最終更新: 2026-07-13 作成者: にしむら(学習キュレーター)
このファイルでできること
Difyで「何ができて何ができないか」を機能単位で把握できる。「この機能は何のためにある?」「○○はDifyでできる?」に答える機能辞典。アプリ種別4種の一次情報はこのファイルに集約している(ユースケース集からはここへリンクで参照する)。
使うタイミング:
- Difyの全体像を把握したい時
- 「○○はDifyでできる?」と迷った時
- ワークフローで使えるノードを一覧で引きたい時
このファイルと一緒に使うもの:
quickstart.md— 実際に作る手順use-cases.md— 業務シーン別の活用例
1. アプリ種別(4種類)★一次情報
Difyで作れるアプリは4種類。用途で使い分ける。
| 種別 | 一言説明 | 向いている用途 | |---|---|---| | チャットBot | 会話形式のAI | FAQ・サポート・社内質問受付 | | ワークフロー | 入力→複数処理→出力の自動化 | 議事録・経費精算・コンテンツ生成 | | テキスト生成 | フォーム入力→文章出力(1回完結) | 提案書ドラフト・メール下書き | | Agent | ツールを使いながら自律的にタスク実行 | Web検索+要約・複数APIをまたぐ処理 |
未経験者が最初に作るべき: チャットBot → 動作確認後にワークフロー。
2. ナレッジベース(RAGの核心)
Difyが「ただのチャットGPT」と違う最大の理由。自社データを読み込ませて参照させられる。
対応ファイル形式
| 形式 | 例 | |---|---| | テキスト | TXT / Markdown | | ドキュメント | PDF / Word(.docx) | | 表形式 | CSV / Excel(.xlsx) | | Web | HTMLページのURL指定 | | Notion | Notion連携(API経由) |
チャンキング設定
ファイルをAIが読める小さなかたまり(チャンク)に分割する設定。
| 設定 | 初心者向け説明 | |---|---| | 自動 | Difyにお任せ。最初はこれでOK | | カスタム | チャンクサイズ・オーバーラップを手動指定 | | Q&A形式 | 質問と回答のペアを自動抽出。FAQドキュメント向き |
検索テスト機能
ナレッジを登録した後、「この質問を投げたらどのチャンクが返ってくるか」を事前確認できる。本番前の必須チェック。
チャンキングの内部設計・埋め込みモデル選定・Rerankは rag-design.md で詳しく扱う。3. ワークフローのノード(部品)一覧
ワークフローはノード(部品)をつなげて作る。主要ノードを覚えれば大半の処理が作れる。
| ノード | 何をする部品か | 使い所 | |---|---|---| | LLM | AIに文章を生成・判断させる | 回答生成・要約・分類 | | ナレッジ検索 | ナレッジベースから関連情報を取ってくる | RAG構成の必須ノード | | IF/ELSE | 条件分岐 | 「○○ならA、そうでなければB」 | | コード | Python/JSを実行 | データ加工・外部API呼び出し | | HTTP リクエスト | 外部APIを叩く | Slack通知・スプレッドシート書き込み | | 変数集約 | 複数の出力をまとめる | 並列処理の結果を1つに統合 | | 繰り返し(イテレーション) | リストの各要素に同じ処理を繰り返す | 複数ドキュメントの一括処理 | | ツール | DifyビルトインツールやプラグインをCallする | Web検索・画像生成・計算 |
4. モデル対応(LLMの選択肢)
Difyは特定のAIモデルに縛られない。複数のモデルを切り替えて使える。
対応プロバイダ(主要なもの)
| プロバイダ | 代表モデル | |---|---| | OpenAI | GPT-4o / GPT-4o-mini / o1 | | Anthropic | Claude Sonnet / Claude Opus | | Google | Gemini 1.5 Pro / Gemini Flash | | Mistral | Mistral Large | | ローカル(Ollama) | DeepSeek / Llama / Gemma など |
日本語向け推奨: GPT-4o-mini(コスト低) または Claude Sonnet(精度高)
埋め込みモデル(ナレッジベース用)
ナレッジベースのベクトル化に使うモデル。LLMとは別に設定する。
| 推奨モデル | 特徴 | |---|---| | text-embedding-3-small | 安い・速い。日本語もそこそこ | | text-embedding-3-large | 精度高い。コスト中 | | nomic-embed-text(Ollama) | ローカル実行。プライバシー重視の場合 |
5. 公開・共有の方法
作ったアプリをどう外部に公開するか。
| 方法 | 概要 | 向いている使い方 | |---|---|---| | 公開URL | DifyがホストするURL発行 | 手軽に共有したい時 | | iframe埋め込み | 自社サイトにBotを埋め込む | コーポレートサイト・社内ポータル | | API経由 | REST APIで自前システムと連携 | 既存アプリへの組み込み | | Webhook | 外部トリガーでワークフロー起動 | Slack・Notionからの自動起動 |
6. ログ・モニタリング
本番運用で必ず使う機能。 誰が何を聞いて何と答えたかを全部記録できる。
| 機能 | 確認できること | |---|---| | 会話ログ | 入力・出力・使用トークン数 | | レイテンシ | 各ノードの処理時間 | | 参照チャンク | RAGでどのデータが参照されたか | | エラーログ | 失敗したリクエストの詳細 |
003で顧客にどこまで見せるかの設計は admin-and-logs.md を参照。7. できないこと(重要)
| できないこと | 代替手段 | |---|---| | リアルタイムの外部データ取得(株価・天気等) | HTTP/Webhookノード + 外部API | | 画像・動画の生成(単体では) | 画像生成プラグイン(DALL-E等)を追加 | | 音声入力・出力 | 別途STT/TTSとAPI連携が必要 | | 1ファイル15MB超のドキュメント | 事前に分割して複数アップロード | | 複数インスタンス間のデータ共有 | 設計でカバー(共有DBを別立て等) |
関連ドキュメント
- Dify 機能・仕様一覧(公式)
- ワークフロー ノード説明(公式)
- ナレッジベース(公式)
quickstart.md— 実際に作る手順use-cases.md— 業務シーン別の活用例rag-design.md— RAG設計の詳細README.md— 辞典の索引に戻る